こんにちは。
配当サラリーマンの“いけやん”です。
この記事では、
投資信託の複利効果が個別株式より優れている理由
について書きたいと思います。
目次
投資信託メリットは複利効果の大きさ
長期投資で重要な複利効果ですが、
個別株式で複利効果を最大限に発揮する
のは案外難しいです。
これに対し、投資信託ではこれらの問題点を見事に乗り越え、最大限の複利効果で運用できると考えられます。
その理由について、見ていきましょう。
【理由1】投資信託は、配当金を出さない
1つ目の理由は、投資信託は配当金(分配金)を出さない点です。
正確には、
配当金を出さない投資信託を選ぶことで、配当金支払いによる利益確定を先延ばしすることができる
です。
(中には分配金支払いがある投資信託もあります。インデックスファンドは分配金支払いなしのものが多いです。)
個別株の場合、企業活動の利益を株主に還元するため、毎期毎に配当金を分配する企業が多いです。
配当金は出さず、事業投資への投資で更なる成長を図る企業もありますが、(いけやんのような)配当金狙いの投資家・株主の受けは良くなく、配当を出す企業が多いです。
配当性向とは
一株利益に対する配当金の割合を配当性向といいます。
一般的に
配当性向30%以上
が株主から批判を受けない基準、と言われます。
配当金には税金がかかる
配当金の支払いには、約20%の税金がかかるため、その分、投資利益を圧縮することになります。
5%と4%と複利曲線の差
下の図は、50万円を利回り5%で運用した場合(赤色)と、4%で運用した場合(青色)のグラフです。
赤色(投資信託)で5%の配当金相当の利益が出た場合、個別株であれば、配当金への課税により、実質4%運用となるため、赤色は投資信託、青色は個別株の運用と同じことを表しています。
40年後の運用結果は、
赤:投資信託が249万円青:個別株が369万円
となり、理論上は、40年間で120万円もの出ることが分かります。
【理由2】投資信託は、最低購入金額が少ない
2つ目の理由は、
投資信託は、1回の取引価格が少なく、小刻みに購入できる
ことです。
個別株の再投資にはタイムラグが発生してしまう
個別株の配当金は定期的に数千円〜数万円など、振り込まれますが、
これを即座に別の個別銘柄購入に充てること
は現実的に難しいです。
なぜなら、個別株の購入単位は10万円以上するものが多く、
1回の配当金振り込み金額は、個別株の最低購入金額に満たない
ことが多いからです。
投資信託を買えば、即再投資で複利効果がUP
これに対し、投資信託では、
1回あたりの購入金額が、100円・500円から
など低額であり、毎日積立を設定することができます。
これを使えば、
配当金の入金分を即座に投資信託購入する
ことで、タイムラグなく、再投資できます。
これにより無駄なく複利効果を実現できます。
即再投資できることの威力
そもそも、よく見る複利の運用曲線は、
入金された配当金が即座に運用資金総額に加わり、想定利回りで運用された場合
を仮定した曲線です。
実際には個別株投資では、再投資までのタイムラグにより、その複利効果は下がると考えられます。
下のグラフは100万円を年間利回り5%で運用した場合で、
赤色は、毎年の配当金が即、運用資金に組み込まれた場合青色は、配当金が1年後に運用資金に組み込また場合
の複利運用の結果を表しています。
40年後の運用結果は、
赤:即再投資が369万円青:1年後再投資が227万円
となり、40年間で142万円もの出ることが分かりました。
配当金をタイムラグなく、再投資する大切さが分かります。
投資信託のデメリットはキャッシュフローと出口戦略
いいことずくめに見える投資信託ですが、デメリットもあります。
それは
配当金支払いがないが故にキャッシュフローが見えない
ことです。
配当金が支払われる喜びは、言葉にしがたいものですから、理由1については目をつむり、運用効率は下がってもいけやんは個別銘柄の投資をメインにしています。
また、上記の議論は、全て理論上の平均値に関するもので長期的にはこの値に近く確率が高まるものの、実際にはばらつきをもった変動をします。
理論上、最大効率で上昇するはずの投資信託が、
(分配金も出ないのに)価格が上がらなかったり、
まして、
マイナス運用になった時
のテンションの下がり方は半端ないです。
さらに、投資信託では、個別株にはないコストもかかります。
これらもあって、いけやんは理由2を享受するため、年間の個別株からの配当金分を目安に、投資信託を購入しています。
まとめ
いかがだったでしょうか。
投資信託の複利効果が個別株式より優れている理由について解説しました。
投資信託は、個別株にはないメリットとして、高い複利効果を実現できる素晴らしさを持っています。
一方、個別銘柄にも配当金支払いの楽しさがあるため、個人の好みで投資割合を決めていくのがいいのではないかと思います。
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