こんにちは。
配当サラリーマンの“いけやん”です。
今日は、混同されがちな「高収入」と「富裕層」の違いについて考えてみます。
”高収入”営業マン
かつて、高収入の不動産営業マンのHPが話題になったことがありました。
「年収1000万円なんかに憧れるな。俺ら4人の年収合わせて8000万円超。」
「3000万円稼いでわかったのは、4000万円ないと足りないということ。」
なかなか挑発的で、印象に残るキャッチコピーです。
数年前ですが、当時ネットでもけっこう話題になったのを覚えています。
高収入=富裕層?
さて、この人たちが言うように、年収が高ければ、その人は富裕層と言えるのでしょうか?
残念ながら日本人の金融リラテシーはお世辞にも高いとは言えず、「お金持ち=高収入」というイメージが一般的です。
このイメージは、本当に正しいでしょうか?
「高収入=お金持ち」というのは、「キャッシュフロー」と「資産・負債」を混同してしまい、区別出来ていない考え方です。
キャッシュフローとバランスシート
キャッシュフローと資産負債は、互いに関係があるものの、別の考え方です。
- キャッシュフロー(CF)は、毎月・毎年のお金の出入りの話
- 資産負債(BS:バランスシート)は、自身の総資産(や負債)の話
例えるなら、
- ダムに蓄えられた水の総量=資産
- ダムに出入りする水の量=キャッシュフロー
(ダムに入る水=収入、ダムから出る水=支出)
といったところでしょうか。
収入(入る水)が多くても、支出(出る水)が多ければ、資産(ダムの総水量)は一向に増えません。
重要公式で言うと、「(収入-支出)がゼロに近いと、資産が増えない」ですね。
つまり、たとえ年収1000万円でも、資産を十分もっているかは別問題です。
おそらく冒頭の営業マンも、収入は多くても、出費が多く、貯金(資産)は貯まっていないのでしょう。
(というか「3000万では足りない」って言ってますね、、。)
運用資産(ダムの水)が多いと何が良いか
資産運用とダムの水で違うのは、
「資産運用の場合、高配当の銘柄を資産として持つことで、お金がお金を産む」
点です。
労働による収入と異なり、ダムの水が生み出す配当金は不労所得ですから、なにはともあれ、総資産額を増やすことが重要になるのです。
私は、ダムの水を増やしていくのに、年収の高低はあまり重要でないと考えています。
月収に差はあっても貯金・出費管理をしっかりすることで、着実に貯金は増えて行きます。
【参考記事】
富裕層の基準を年収ではなく、資産額で定義している有名な図です。
「1億円以上の資産を持っている人」が富裕層とされています。
ここでは、ダムの貯水量によって、富裕層が定義されており、収入の「し」の字も出てきません。
真の富裕層は資産が生み出すお金で生活する
そして、これらの人々は、資産を単なる貯金で寝かせることなく、運用することで配当収入を得て、暮らしていることを示唆しています。
「資産を築き、そこから得られる配当で生活する」「世の富裕層は、ひとたび築いた株・不動産をもとに金が産む金を手にしている」
これが資本主義の真実・核心だと思います。
多くの日本人はこれに気づかず、日々消費してしまい、ラットレースから抜け出せずにいるのですが・・・
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