読者さん
ブロックチェーンって技術がビットコインに使われていることは分かったぞ。ただ、デジタルデータが改ざんされたら、お金にならないよな。管理者がいなくてもどうして改ざんされないんだ?
いけやん
たしかに、ネットバンクや・電子マネーとか、これまでのデジタルマネーは管理者がいたけど、ビットコインは「管理者不在」なので、どうして改ざんされないのか、気になるところですね。
ということで、このページでは、
「ブロックチェーンのデータはなぜ改ざんできないのか」
についてみていきます。
ブロックチェーンのデータ形式【復習】
まずは、以前のページ「ブロックチェーンとは何か」のおさらいです。
ビットコインの「ブロックチェーン」は、
- 「AさんからBさんへ●BTCを送った」という取引記録(トランザクション)を「ブロック」の中に順番に収めていく。
- ある一定時間(およそ10分間)の取引記録(トラザクション)を何件かまとめて、ひと塊(ブロック)にする。
- このブロックを過去から順番に1本の「チェーン」にして繋いでいく。
という特徴がありました。
「ブロック」を「チェーン」に組み込むときのルール
いけやん
ここからが、新しい内容となります。
ブロックチェーンでは、隣り合うブロック同士は「あるルール」に従って並べられていきます。
10分間の取引記録をまとめた「1つのブロック」を
これまでのチェーンに組み込むには、
このルールどおりの「膨大な計算」をしないとダメ、ということです。
- その「ルール」って、どんなルールなのか?
- ルールを満たす「膨大な計算」がどういうものか?
については、難しい内容になるのでここでは、いったん飛ばします。
いけやん
「こんな状況でチェーンが繋がっていくんだなー」
という、ざっくりとした理解でOKです。
▼このブロックチェーンのルールは、例えるなら、こんな感じ。
ブロックチェーンのデータを改ざんしようとすると?
では、
- ルール通りにつながっている「ブロックチェーン」を改ざん
しようとするとどうなるでしょうか?
改ざんとは、例えば、
悪意のあるA氏が
「A氏からBさんに100BTC送った」という
過去の取引をなかったことにする
といったデータ書き換えが考えられます。
もし、これにチャレンジした場合、この取引記録が入っている過去の「ブロックの値」が変わってしまいます。
すると、すでに組み込まれたチェーン上で「そのブロック以降の内容」がすべて書き換わります。
そして、そのことがブロックチェーンの他の参加者(ノード)から一瞬でばれてしまいます。
ビットコインの「51%問題」
厳密には、悪意ある者が「膨大な数のコンピューター(とそれを動かす電気代)」をかければ、理論上改さんは不可能ではありません。
これが一般的にビットコインの「51%問題」と呼ばれるものです。
ただし、これは経済的に割が合わないので、それを試みる者は現れません。