基礎知識

ブロックチェーンの登場が「インターネット登場」に匹敵する理由

読者さん
読者さん
ブロックチェーンがすごい技術ってよく聞くけど、今ひとつ凄さが分からないんだよな。どのへんがすごいの?
いけやん
いけやん
確かにブロックチェーンは初めて聞いても、今ひとつ理解しひくいところですね!

このページでは、ブロックチェーンのすごさについて解説していきます。

ブロックチェーンがもたらす革命性

ブロックチェーンの誕生は、

インターネットが世界を変えたのと同じぐらい、これからの時代を変える

そんな技術です。

いけやん
いけやん
「GAFAの一極集中を破壊するのもブロックチェーンである」とも言われています。

ブロックチェーン技術は、お金に限っていえば「仮想通貨」に使われますが、それ以外のあらゆる分野で革命を起こす技術。

例えば、保険・証券・流通などでも「既存産業を破壊」していくと見られています!

▼中田あっちゃん先生のyoutube大学でも「GAFAを倒す革命的な技術」と紹介されています。

 

インターネット「情報の交換」⇔ブロックチェーン「価値の交換」

インターネットが「情報の交換」を実現したのに対し、

ブロックチェーンは「価値の交換」を実現すると言われています。

・・・という説明はブロックチェーンの勉強をしているとよく目にします。

いけやん
いけやん
が、ぶっちゃけ、ここはかなり理解しにくいところです。
読者さん
読者さん
よくわかりません!
いけやん
いけやん
ですよね。

以下では、このあたりを説明していきます。

インターネット=「情報の交換」を可能にした

インターネットは、世界中のあらゆる情報に「誰でも」「無料で」アクセスすることを可能にしました。

例えば、

「無料情報」の例
  • 「この家事をするのに、一番イケてる電化製品はどれ?」
  • 「使った人のロコミは?」
  • 「この商品が一番安い店はどこ?」

こういった「無料の情報」は、インターネットによって一瞬で共有・アクセスできるようになりました(情報の交換)。

いけやん
いけやん
インターネットの誕生でめちゃくちゃ便利になりました!

しかし、次のような2つの場面では、本当に「問題なく」インターネットが機能しているか、考えてみましょう。

インターネットが「本当に大丈夫か」怪しい例
  1. 「ネットショップで商品を買う」という場面
  2. 「有料のデータがネット上に公開される」という場面

インターネットで「価値の交換」をすると起こる問題

何かの商品を実際に「購入」したり、「販売」しようとすると(価値の交換)、

今のインターネットでは「ある問題」が起こります。

それは、

売り手と買い手の「どちらが先に価値提供するか?」

という問題。

具体的には、

  • 買い手が「支払う」
  • 売り手が「商品を発送する」

どちらが先に起こすのか、という問題です。

どちらが先にアクションするか問題
  • 「買い手」が支払ったあとに「売り手」が逃げたら、詐欺!
  • 「売り手」が発送したのに、「買い手」が支払わなかったら、これも詐欺!
実際には、「買い手が先に支払いをする」ことがほとんどです。

ただ、あやしい販売元だと、

「振り込んだけれども、商品が送られてこなかった・・・

(=詐欺だった\(^o^)/)

ということが起こりえます。

こう考えると、

  • 「インターネット」で、
  • 「価値の交換」(ここでは「入金」と「商品発送」)を
  • 信頼不十分な「個人間」で行う

という行為には、そもそも構造的に無理があることが分かります。

インターネット上での「価値の交換」には「プラットフォーマー」への依存が必須

そこで、現在のネット上の取引は、

アマゾンなどの「プラットフォーマー」への依存

なくして、成り立たちません。

結局、インターネット上で「価値の交換」をしようとすると、「中央の管理者に依存」しているんですよね。

読者さん
読者さん
これって、どこかで聞いた話だな。
いけやん
いけやん
そうです!政府や銀行といった中央管理者に依存している「お金」そのものと同じですね。

もしくは「なんとなくちゃんと商売してる企業みたいだから、大丈夫だろう」という利用者の「割り切り」で取引されています。

また、個人間なら「メルカリで評価がある人だから大丈夫だろう」とかですね。

これも結局、メルカリという「プラットフォーマーへの依存」です。

「決済」もプラットフォーマー依存

そもそも、ネット上で買い物(価値の交換)をしようとしたら、

「振込をした銀行/決済をしたクレジット会社が、ちゃんと入金してくれるか」

というのも、金融プラットフォーマーに依存しています。

いけやん
いけやん
クレジットカード、電子マネー、電子決済の会社に依存・・・!

便利な一方、決済にかかる「手数料」や「利用料」をしっかり取られていますね。

価値あるものがインターネット上に公開されると起こる問題

もう1つ、

インターネット上で「価値のある情報をやりとりする」と起こる問題

について、例を出してみます。

インターネットの誕生で「どんなデータでも無料でやりとり」できるようになりました。

しかし、逆に「価値のあるもの」がアップロードされてしまう、という問題がありました。

価値あるものがアップロードされる例

アーティストの曲(CD)はもともとお金を出して買うものでした。が、データになると、誰でも複製(コピー)可能。無料で広がり放題となっています。youtubeに上げられては、権利者の申し立てがあって削除、また違法アップロード・・・のいたちごっこになっています。

いけやん
いけやん
正直、とても現代社会とは思えない、なにやってるの?っていうイマイチな状況。
実際には、購入者だけがダウンロードできるアクセスキーとかで管理していますが、ひとたびネット上にアップされたら、あとは同じ。

結局、サーバーにアップされたデータは誰でも無料でアクセスできて、コピー・再配布し放題というのがインターネットの構造上の弱点です。

ブロックチェーンなら一度きりのデータのやりとりが可能

そこで、ブロックチェーンであれば、

  • 取引記録が連続的に記録され、
  • 後戻り不可・改ざん不可

なので、

購入者1度だけダウンロードしたら、それ以降は無効

ということができます。

これもブロックチェーンがインターネットではできなかった「価値の交換」を実現する一例といえるでしょう。

まとめ

ここまで見てきたように、ブロックチェーンは単なる「仮想通貨に使われる技術」にとどまらないことが分かります。

インターネットにできなかった「価値の交換」を実現できる、という点で、

2000年~2020年に隆盛を極めた「インターネット中心の世界」を変えていくポテンシャルを秘めています。

ブロックチェーンの誕生は「20~30年前のインターネットの誕生」に匹敵する出来事なのです。