このページでは、
仮想通貨を買うときの販売所での「スプレッド」
について、紹介します。
とはいえ、全く知らないのも良くないので、ある程度は知っていきましょう。
スプレッドとは
スプレッドとは何か
スプレッドとは、
仮想通貨を「販売所」で買う時の「買い値」と「売り値」の差
のこと。
例えば、ある時にビットコインを「販売所」で売り買いしようとすると、
- 買おうとすると510万円でも、
- 売ろうとすると490万円でしか売れません。
この20万円の差=スプレッドです。
販売所と取引所のちがい
そもそも、仮想通貨の取引では「販売所と取引所のちがい」をしっかり理解することが重要でした。
≫参考「販売所ではなく、取引所で買う」仮想通貨を買う時の最大の注意ポイント
両者のちがいは、誰から買うか?=購入相手でした。
- 「販売所」・・・購入相手は「コイン取引の運営会社」
- 「取引所」・・・購入相手は「他の投資家(売り注文を出している人)」
販売所と取引所の見分け方
仮想通貨の「取引所」と「販売所」の見分け方は、「板取引」ができるかどうか。
つまり、売買の「板」や「レートの入力箇所」があるのが、取引所となります。
- 「販売所」・・・板、レートの入力箇所が「ある」
- 「取引所」・・・板、レートの入力箇所が「ない」
▲レートの入力箇所・板があるのが「取引所」
販売所のスプレッド実例(3つ紹介)
以下、有名な仮想通貨口座3つでの「スプレッドの実例」を紹介します。
コインチェックのスプレッド
コインチェック(販売所)でのある時のスプレッドは31万円。販売所の買値に対して、5.7%です。
ビットフライヤーのスプレッド
ビットフライヤー(販売所)でのある時のスプレッドは37万円。販売所の買値に対して、5.7%です。
GMOコインのスプレッド
GMOコイン(販売所)でのある時のスプレッドは18万円。販売所の買値に対して、2.8%です。
仮想通貨には、3つの価格がある。①取引所での価格、②販売所での「買い値」、③販売所「売り値」
上の実例で見たように「ビットコイン価格」と一言で言っても、
実際には、
- 「取引所」の板で売買が成立している価格
- 「販売所」での「買い値」
- 「販売所」での「売り値」
という3つの価格があります。
図にすると次のような感じ。
※実際に3つの価格が同じチャートに同時に描かれることは、ほとんどありません。
が、取引口座のサイトを見るときは、
- 自分が見ているのが、3つのうちどれなのか
- 「販売所」ではなく「取引所」の価格であるか
をしっかり意識しましょう!
スプレッドの「変動」についての疑問
次にスプレッドの「変動」についての疑問と答えをまとめておきます。
【Q1】スプレッドはいつも同じなのか?
答えはNO。
スプレッドは刻一刻と変わっていきます。
時期だけではなく、
- 販売所(どの会社の口座か)
- コイン種類
などによっても違います。
【Q2】なぜスプレッドは変動するのか?
スプレッドは、
コインの「流動性」や「価格が急激に変動しているか」
などによって、変わります。
このあたりは、スプレッドとは、
仲介業者である販売所(運営)が「そのコインを確保することのリスクの大きさ」である。
と考えると、よく理解できます。
【Q3】スプレッドが大きくなるのは、どんな時か?
スプレッドの「変動要因」をまとめると次のようになります。
スプレッド | 大きい ⇔ 小さい |
---|---|
流動性 | 大きい ⇔ 小さい |
取引量 | 多い時 ⇔ 少ない時 |
コインの規模 | マイナーコイン ⇔ メジャーコイン |
価格変動 | 大きい時 ⇔ 小さい時 |
スプレッドについて、私たちが気を付けるべきこと
スプレッドの概要が分かってきたところで、
スプレッドについて「私たちが気を付けるべきこと」
を知っておきましょう。
以下の3つです。
- スプレッド=販売所の運営の「手数料」
- スプレッドの大小を比較している情報サイトは無視せよ
- そもそもスプレッドを気にすることはない
【1】スプレッドは販売所の運営の「手数料」である
まず、これまで見てきたように
スプレッドとは、販売所を運営する会社に支払う「手数料」である
ということ。
【2】スプレッドの小さいところで買おう!とか言っているサイトは無視しよう
仮想通貨の情報サイトを見ていると、
- スプレッドの小さい口座で買おう!とか、
- スプレッド比較!一覧表公開!
などと、訳の分からない紹介をしているサイトが多いですが、
そんなサイトは速攻で無視しましょう。
≫参考【ユーザー目線?】「信用してはいけない」仮想通貨情報サイトの特徴3つ
確かに、スプレッドとは「どんなもののか?」はよく知っておくべきです。
しかし、スプレッドが大きかろうが、小さかろうが、取引上は気にする必要ないのです。
【3】そもそも販売所で買うべきでないので、スプレッドを気にすることはない
このサイトでは散々言ってきたように、仮想通貨を買う時に一番気を付けるべきことは「販売所ではなく、取引所で買う」こと。
これは販売所でかかるスプレッドそのものが理由だからです。
≫参考「販売所ではなく、取引所で買う」仮想通貨を買う時の最大の注意ポイント
欲しいコインは取引所で買おう!
販売所、ダメ絶対
というわけで、スプレッドを無駄に払わないためにも、欲しいコインは「販売所」ではなく、必ず「取引所」で買いましょう。
【取引所ごと】板取引できるコインー覧
仮想通貨を買う時には、
買おうとしているコインが、その口座の「取引所」で扱いがあるか(=板取引できるか)
が重要になってきます。
私がおすすめしている取引所3つ
- コインチェック
- ビットフライヤー
- GMOコイン
の「取引所で板取引できるコイン一覧」は、以下のとおり。。
コインチェック | ビットコイン(BTC)・イーサリアムクラシック(ETC)・ファクトム(FCT)・モナコイン(MONA) |
---|---|
ビットフライヤー | ビットコイン(BTC)・イーサリアム(ETH)・リップル(XRP)・ステラルーメン(XLM)・モナコイン(MONA) |
GMOコイン | ビットコイン(BTC)・イーサリアム(ETH)・リップル(XRP)・ビットコインキャッシュ(BCH)・ライトコイン(LTC) |