前回のページ「有名なアルトコイン「イーサリアム」「リップル」「テザー」の特徴」では、
- 「改良型コイン」のリップル、イーサリアム
- 「ステーブルコイン」のテザー
を紹介しました。
ここでは、「分裂型」のアルトコインについて、みていきます。
アルトコインの分類として、以下の4つがありました。
- 改良型コイン
- 分岐型コイン
- 草コイン
- ステーブルコイン
仮想通貨のハードフォークとは
ある仮想通貨からチェーンが枝分かれして、2種類のコインに分裂することを「ハードフォーク」といいます。
また、ハードフォークによって誕生したアルトコインのことを
- 「分岐型」
- 「分裂型」のコイン
と言ったりします。
また1つの通貨に戻れば「ソフトフォーク」
ちなみに、分岐したとき、それぞれに互換性があれば、2本のチェーンは1つの通貨として存続していきます。
なぜハードフォークが行われるのか
では、それまで順調に1本のチェーンで続いてきたコインが
「なぜわざわざ分裂してハードフォークを起こす必要があるのか?」
という点について。
それは、
- その仮想通貨自体に何か課題・問題があって、
- バージョンアップする必要がある
ため。
典型的なバージョンアップの例は、
「ブロックサイズが上限に達して、ブロックに取引情報が入らなくなる」という問題を解決したい
というもの。
これを「スケーラビリティ問題」といいます。
スケーラビリティ問題は、
- そのコイン自体が普及するにつれて取引量が多くなり、
- 開発当時の前提では間に合わなくなってしまった
ときに起こる課題です。
ビットコインからハードフォークで誕生したアルトコイン
ハードフォークのうち、「ビットコイン由来」で分裂していったアルトコインについて。
これまで、ビットコインでは何度もハードフォークが行われ、いろいろなアルトコインが生み出されてきました。
ビットコインキャッシュ(BCH)
2017年8月 ビットコインの8倍の容量(BTCからの初のハードフォーク)
時期 | 2017年8月 |
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目的 | ビットコインの8倍の容量に ※BTC初のハードフォーク |
ビットコインゴールド(BTG)
時期 | 2017年10月 |
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目的 | マイニングに参加しやすい仕様に |
ビットコインダイヤモンド(BCD)
時期 | 2017年12月 |
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目的 | スマートコントラクト機能の実装 |
ライトニングビットコイン(LBTC)
時期 | 2017年12月 |
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目的 | ブロックサイズ拡大、送金速度短縮 |
いずれもビットコインを上回る規模には成長していない
ただし、元のビットコインから分裂した上記コインは、いずれも価格は低迷しています。やはり、ビットコイン一強。
≫参考 仮想通貨の投資は「ビットコインだけ買っていけば十分」である理由4つ
元のコインの「改良型」として分裂したはずが、
必ずしも分裂後のコインの方が普及していくわけではない
というのは興味深いです。