基礎知識

仮想通貨の分裂「ハードフォーク」とは

読者さん
読者さん
ビットコインキャッシュとか、ビットコインゴールドとか聞いたことあるんだけど、、、あれはどういうこと?ビットコインの仲間?
いけやん
いけやん
ビットコインから「ハードフォーク」した分岐型のアルトコインですね!

前回のページ「有名なアルトコイン「イーサリアム」「リップル」「テザー」の特徴」では、

  • 「改良型コイン」のリップル、イーサリアム
  • 「ステーブルコイン」のテザー

を紹介しました。

ここでは、「分裂型」のアルトコインについて、みていきます。

【復習】アルトコインの種類

アルトコインの分類として、以下の4つがありました。

  1. 改良型コイン
  2. 分岐型コイン
  3. 草コイン
  4. ステーブルコイン
いけやん
いけやん
今回は②の「分岐型コイン」ですね。

仮想通貨のハードフォークとは

ある仮想通貨からチェーンが枝分かれして、2種類のコインに分裂することを「ハードフォーク」といいます。

また、ハードフォークによって誕生したアルトコインのことを

  • 「分岐型」
  • 「分裂型」のコイン

と言ったりします。

ハードフォークの「フォーク」とは、ブロックチェーンの分岐のことを指します。一本の鎖としてつながってきたブロックチェーンが、ある時点で枝分かれするとフォークのような形になることからきています。

また1つの通貨に戻れば「ソフトフォーク」

ちなみに、分岐したとき、それぞれに互換性があれば、2本のチェーンは1つの通貨として存続していきます。

これはソフトウェアのバージョン違いのようなもの。最終的にどちらのバージョンがユーザーに受け入れられるかによって、どちらか一方に収束していき、ブロックチェーンは再び1つに合流します。
いけやん
いけやん
これはハードフォークに対して「ソフトフォーク」と呼びます。

なぜハードフォークが行われるのか

では、それまで順調に1本のチェーンで続いてきたコインが

「なぜわざわざ分裂してハードフォークを起こす必要があるのか?」

という点について。

それは、

  • その仮想通貨自体に何か課題・問題があって、
  • バージョンアップする必要がある

ため。

典型的なバージョンアップの例は、

「ブロックサイズが上限に達して、ブロックに取引情報が入らなくなる」という問題を解決したい

というもの。

これを「スケーラビリティ問題」といいます。

いけやん
いけやん
あらかじめ準備されたスペースが足りなくなって、「取引を時間内に処理できねーよ」という状態ですね。

スケーラビリティ問題は、

  • そのコイン自体が普及するにつれて取引量が多くなり
  • 開発当時の前提では間に合わなくなってしまった

ときに起こる課題です。

ビットコインからハードフォークで誕生したアルトコイン

ハードフォークのうち、「ビットコイン由来」で分裂していったアルトコインについて。

これまで、ビットコインでは何度もハードフォークが行われ、いろいろなアルトコインが生み出されてきました。

いけやん
いけやん
投資するかは別にして、名前ぐらいは知っておこう!

ビットコインキャッシュ(BCH)

2017年8月 ビットコインの8倍の容量(BTCからの初のハードフォーク)

時期 2017年8月
目的 ビットコインの8倍の容量に ※BTC初のハードフォーク

ビットコインゴールド(BTG)

時期 2017年10月
目的 マイニングに参加しやすい仕様に

ビットコインダイヤモンド(BCD)

時期 2017年12月
目的 スマートコントラクト機能の実装

ライトニングビットコイン(LBTC)

時期 2017年12月
目的 ブロックサイズ拡大、送金速度短縮

いずれもビットコインを上回る規模には成長していない

ただし、元のビットコインから分裂した上記コインは、いずれも価格は低迷しています。やはり、ビットコイン一強。

≫参考 仮想通貨の投資は「ビットコインだけ買っていけば十分」である理由4つ

いけやん
いけやん
強いて言えば、唯一健闘しているのは、ビットコインキャッシュ(BCH)ぐらい。

元のコインの「改良型」として分裂したはずが、

必ずしも分裂後のコインの方が普及していくわけではない

というのは興味深いです。