前回は「ビットコイン」と「電子マネー」の違いが
「管理者がいるかどうか」であることを説明しました。
このページでは、
誰かの管理のもとで成り立っている「今の金融システムはなにが問題か?」
もう少し掘り下げていきます。
【ビットコインが解決】今の金融システムの問題点
ビットコインが解決する「今の金融システムの問題点」は、次の2つ。
- 莫大な「管理コスト」
- 「善意の管理者」への依存
順番にみていきましょう。
今の金融システムの問題点【1】莫大な管理コスト
国家や銀行・電子マネー事業者が
今の金融システムの「管理」にかけているコスト
は莫大です。
- 銀行のシステムとか、
- ATM管理とか、
- 支店ごとの人件費とか
とかって、、、考えただけですごいコストなのが想像つきます。
しかも、この管理コストを負担しているのは、回りまわって我々利用者。。
- ATM手数料とか、
- 振込手数料とか。。。。
≫参考 サトシナカモトが論文で示した現代金融の問題点・ビットコインの構想
今の金融システムの問題点【2】「善意の管理者」への依存
また、今の金融システムは、私たち利用者からみると、
運営管理者がお金のシステム全体を「正しく」「悪意なく」管理してくれる
という前提・信頼のもとに成り立っています。
サトシナカモトは、この「誰かに依存した金融システム」こそ危うく、打破すべきと述べています。
正しく機能するのが当たり前すぎて、今一つイメージしにくいと思います。
もう少し具体的にみていきましょう!
今の金融システムで「どのような管理」がされているか?
普段当たり前のように、問題なく使えているお金。
- 具体的にどのような管理がされているのでしょうか。
- また、その管理が乱れると「どんなマズイこと」があるでしょうか。
政府や中央銀行(日銀)
▼政府や中央銀行が「お金に対して管理・介入」している例はたとえば、こんな感じ。
- お金が「ちゃんと通用すること」の保証
- 景気の調整
- 口座凍結や資金没収(※日本ではない)
お金が「ちゃんと通用すること」の保証
「この1万円札はちゃんとどのお店でも通用する」
これは・・・当たり前です。法律で保障されています。
支払いをうけたお店側は、紙幣・貨幣の支払いを拒むことはできません。これを「法的通用力」といいます。これのおかげで、「お金はお金として、今日も明日も通用する」とみんなが信頼しています。
景気の調整
また、日銀は、金利や市場へ出回る
「お金の量」を調整することで景気(インフレ・デフレ)を管理
しています。
極端な話、経済政策をミスして、ハイパーインフレになれば、今の100万円が1000円になったりします。
口座凍結や資金没収(※日本ではない)
そもそも、世界の国では、
政府が
- 個人の銀行口座を凍結したり、
- 没収したり、
- 個人資金を規制する
なんてことは普通に起こりえます。
要は、
法廷通貨自体が、国の管理下にあり、いつでも私たちのコントロールできないようになりうる
ということ!
金融事業者
続いて、銀行など「金融事業者」の管理について。
▼銀行にお金を預けるということは、こんな事態がありえます。
- 利用者が「銀行側のルール」に制限される
- 銀行の「システムダウン・機器故障」で私たちも右往左往
利用者が「銀行側のルール」に制限される
銀行に預けていることが原因で、私たちは普段から「不便さ」を強いられています。
自分の預けたお金のはずなのに、
- 引き出すのに手数料がかかったり、
- 引き出すのに時間がかかったり、
- 振り込まれるのが翌日になったり、
・・・・といった感じ。
銀行の「システムダウン・機器故障」で私たちも右往左往
また、正しく管理される「当たり前」が揺らぐ事態もあります。
例えば、みずほ銀行は
- たびたびシステムトラブルで預金が下せなくなったり、
- ATM不具合でキャッシュカードが吸い込まれたり、
その信用を揺るがす事態となっています。
まとめ:今の金融システムの問題点=「管理者依存」
以上、見てきたように、
今の金融システムは
政府・日銀や金融事業者といった「中央管理者」に依存すること
に「大きな問題」があることがわかります。
こうした問題を解決できるのが、ビットコインの中核技術「ブロックチェーン」です。