ビットコインの始まりは「サトシナカモト論文」
ビットコインの始まり・起源は、2008年。
サトシナカモトという人物が公開した論文で、
初めて「ビットコインの仕組み」が発表されました。
サトシナカモト論文の「ポイント」
この論文でサトシナカモトが言いたかったことを「超ざっくり」言うと、以下のとおり。
- 現代のインターネット上の「取引」には問題がある。
- それは、金融機関やプラットフォーマーの「信頼」に頼ることで成り立っている点である。
現代の金融・インターネット上の商取引は、
- 政府や中央銀行(日銀)
- 巨大プラットフォーマー(アマゾンとか)
- 金融機関(銀行、クレジットカード会社、電子決済業者)
といった、一部の管理者に依存しています。
当たり前に機能していると思っている金融システムも、
実は、
- 彼ら管理者の善意に依存していたり、
- 無意識のうちに手数料を払ったりしている
というのが現実なんです!
「ブロックチェーン」技術で問題を解決できる
サトシナカモトは、これを解決する手段として、
「管理者がいなくても機能する金融システム」
を構想しました。
この管理者不在で機能するシステムこそが、「ブロックチェーン」です。
「ブロックチェーン」は、「誰かが管理しなくても偽造ができない」ため、金融システムとして機能する。
ブロックチェーン技術を使った初の電子通貨=ビットコイン
そして、このブロックチェーンを通貨に適用したものが「ビットコイン」です。
これが実現すれば、
- 国家や銀行を介することのない=「中央管理者に依存しない」金融システム
を実現できます。
▼サトシナカモト論文の詳しい解説は、以下のページでまとめています。
参考:サトシナカモト論文の原文
以下のリンクが、サトシナカモト論文の原文(日本語訳)です。興味のある方はどうぞ。
≫参考:日本語で読むビットコイン原論文[by Satoshi Nakamoto]
また、以下の記事は、サトシナカモト論文の要点を理解するのに、とても分かりやすいです。ぜひ一読してみてください。
サトシナカモトの正体は不明
サトシナカモト氏は日本人を連想させる名前ですが、現在も誰なのかは、分かっていません(公式に姿を見せたことは一度もありません)。
ビットコインの開発メンバーもオンライン上で言葉を交わしただけ。
日本人らしい名前ではあるものの、本名かすら不明です。
サトシナカモト氏は、ビットコインのソフト開発者でありながら、徐々に管理権限を他のメンバーへ明け渡し、2010年に一線を退いてから消息が不明となっています。
ビットコインのスタートは2009年1月
2009年1月には、初めてのビットコイン「ブロック」が生成。
これが今日まで続くビットコインの「チェーン」のもとになっています。
当然最初は、お金として流通されることはなく。
ビットコインは「初期のインターネット」のように、
一部のマニアックな人たちの趣味の世界でした。
ブロックチェーンも今からしっかり知っていかないと、時代に取り残されますね。
2010年:ビットコイン・ピザ・デー「ビットコインが初めて通貨になった日」
ところが、2010年5月22日、ピザ2枚をビットコイン1万枚(2BTC)で買う人が現れ、世界で初めてビットコインによる決済が成立します。
ビットコインが初めて「通貨」として、現物との交換取引が成立した瞬間です。
この日のことを「ビットコイン・ピザ・デー」といいます。
ビットコインのプログラムはオープンソース
ちなみに、ビットコインはコンピュータのプログラムで書かれており、その内容はオープンになっています。
つまり、
- だれでも開発の内容を見ることができるし、
- ビットコインのプログラムを元に、改良型の仮想通貨コインを開発する
ことができます。