「2020〜2021年にビットコインの価格が上がった理由」では、
- 2017〜2018年は、個人投資家が主導したのに対し、
- 2020〜2021年は、大企業などの大口投資家が参入した
のが違いだと書きました。
このページでは、
- 大企業の購入がビットコイン価格に与える影響
- ビットコインを買っている企業
- なぜ今、大企業がビットコインを買っているのか
- 今後も大企業のビットコイン購入は続くのか
このあたりについて、解説していきます。
大企業がビットコイン購入すると、価格は「上がる」
大企業がビットコインを買い始めると、ビットコイン価格にとって上昇要因となります。
企業がもつキャッシュの規模だと、一気に数百億円単位の買いが入るので、大きな買い圧力となり価格は上昇します。
≫参考 ビットコイン保有企業29社で全BTCのうち5.48%を保有|総額は300億ドル以上に
ビットコインを買っている企業ランキング
ビットコインを買っている企業の上位は、2021年時点ではいずれも米国企業。
- マイクロステラテジー(ビジネスソフトウェア)
- テスラ(電気自動車)
- スクエア(モバイル決済サービス)
と続きます。
以下のサイトでは、ビットコインを保有している企業のランキングを見ることができます。
なぜ今、大企業がビットコインを買っているのか
では、2020年台になって、なぜ大企業がビットコインを買い始めたのか?
考えられる要因は2つ。
- 世界的な「金余り、運用難」の避難先として
- ビットコイン自体の社会的認知が上がってきた
【1】世界的な金余り、運用難の避難先として
まず、企業が
資産を現金・株式でなく、ビットコインで運用したがっている
というのがあります。
今、世界中の「資産を持つ者」は手持ち資金の運用先がなくて困っています。
世界中の国家は、
コロナの経済対策で法定通貨を”じゃぷじゃぶ”刷りまくって「金余り」の状態。
そうすると、通貨の価値が毀損し、現金で持っていると価値が下がっていきます。
そこで、
- 発行上限が決まっており、
- 増刷によって価値が薄まらない
ビットコインが運用先として魅力が出てきています。
小難しい表現をするなら、アメリカ大企業がビットコインを買う理由は、
「金融緩和がもたらすインフレによる、米ドル価格の相対的下落のリスクに備えるため」
といえます。
【2】ビットコイン自体の社会的認知が上がってきた
また、
ビットコイン自体が世間的に認められる存在になってきた
というのも大きいです。
これまで、大企業が得体のしれないデジタル通貨に投資するなんて、あり得ませんでした。
ところが、ここ数年で一気に見方がかわってきています。
今後も大企業のビットコイン購入は続くのか
そして、間違いなくこの「大企業のビットコイン購入」の流れは続きます。
実際これが起こると、またさらに価格も上昇するでしょう。